それを知ったビラムはチャンスとばかりホーラのガバリエを差し向ける。
アイアンギアーに向かうガバリエ、その一隊を偶然発見するカタカム。彼は小型のポンコツランドシップで攻撃をかけ、案の定大破してしまう・・・・

アイアンギアーはゆっくりとしか進めない・・そしてそこに接近するランドシップ、戦闘態勢に入ろうとするジロン！しかしそれはランドシップではなくカルダス・ブルーンの修理・補給を専門とするドックシップだった。
主砲など必要なものを次々と搬入するカルダス、ジロンたちも歓喜するがこんどはホントにランドシップが接近する。

しかしアイアンギアーはまだ搬入中で体勢が整っていない、マズイ!!そしてホーラの部隊は新型ウォーカーマシン・ブラッカリィを投入してくる。
そのウォーカーマシンの性能は明らかにギャリアより上、ジロンはピンチに陥る・・・そのピンチを救ったのはなんとカタカムだった。

皆が半分呆れる中カタカムは単身ガバリエに向かう。彼はがバリエのエンジンを破壊し大きなダメージを与え大活躍を見せる！
ホーラは仕方なくガバリエを自爆させ去っていく、そしてカタカムはそれに巻き込まれてしまう・・・ように見えた。

生き残ったカタカムが帰ろうとすると自分の葬式が執り行われていた。自らの死に皆が涙してくれている・・・・ように見えた（実は演技）カタカムは感動し去っていくのだった。

ガウツが戦線から離れたせいで敗北を期したエルチ、激怒する彼女にビラムは新しい副官を紹介する。
グレタ・カラス・・・・以前エルチがアイアンギアーにいた時敵として戦った女だ、しかし今のエルチには思い出せない。

モドの地獄と呼ばれる地下水の侵食で出来た洞窟が密集した場所、ジロン達は水を補給するため立ち寄ることにする。しかしそこにはエルチやガウツの艦隊が待ち構えていた。

大量のドラン隊が襲いかかってくる！　がメディックの機転によりつぎつぎ撃破される、それを見たグレタは一人エルチを無視して発進する。
グレタに気付いたギャリアのジロンはモドの地獄の洞窟に入り込む・・・視界が悪い上に地盤も弱くドンドン深い位置まで落ちていく。
ブルメからの情報で自分たちの上部にガウツのランドシップが待機している事を知るジロン、岩盤を支える柱を次々破壊し自らは脱出する。
ザブングルと共にグレタを追い払ったジロン達、その直後ガウツのランドシップが岩盤の崩落によって地下へ飲み込まれていった・・・。

戻ったグレタはエルチに厳しく攻められ、ジロンもまたアイアンギアーで先走った罰を受けるのだった。

しかしどのドームを探してもロクな情報が出てこない・・・そんな中あるドームのイノセント、マツミ・クラムは積極的にジロン達を招き入れヨップの地図を手渡すのだった。
道案内まで申し出るマツミ・クラム、しかしいきなり現れた警備員に射殺されてしまう・・・。
そして外にはドワスのブラッカリィとグレタのドランが待ち構えるが目的を果たしたジロンはさっさと逃げていく。

アイアンギアーにはエルチのギア・ギアが攻めかかっていた。互いにウォーカーマシンに変形する2艦。
取っ組み合いが始まるがコトセットの見事な腕前でギア・ギアを圧倒、見事撃破する。

そして生還したエルチはこの状況をドワスとグレタに当たり散らすのだった。

そこで立てた作戦はアイアンギアーとソルトの艦隊がYポイントをかすめるコースを取っているスキにジロン達がヨップに侵入するというものだ。
まずザブングルとギャリアのダミーを作りアイアンギアー甲板に設置、アイアンギアーに居ることにしてからジロン達は目立たないようにヨップに出発する。そこにはナント銃をもったマリアも参加していた・・・

雪山に差し掛かった時敵に発見されるジロン達、その時起きた雪崩に紛れてヨップに侵入する。
そして待ち構える敵にも弾薬庫のあるドームを背にして戦うなどして突き進むジロン達、マツミ・クラムにもらった地図も正確で大いに役に立った。

アーサー・ランクの元へ一直線に進行するジロン達、しかしカシム・キングは密かにジロン達にアーサーを撃たせようと考えていた。

意図的にアーサーとジロン達を接触させるカシム、しかしアーサーは殺されるどころか保護されようとしている・・あせるカシムはアーサーもろともジロン達に攻撃をかける。
ジロンはカシムがシビリアン全体を支配しようと画策していることをアーサーに説明、彼を連れ帰る。

武器倉庫にコモり敵が攻撃できない隙に外気に弱いアーサーのために簡易カプセルを作成、そしてイノセントのホバーソリで強行脱出に成功する・・・ただこのソリの止め方が分からないジロン達だった・・・・。

”カルダスだよ、カルダス・ブルーン”この人登場シーンはいつもこのセリフ・・・周囲も”アレは誰”とフリまでしている。
ニセザブングルとギャリア登場。
チル、ザブングルの歌を口ずさむシーンあり。

イノセントの追跡は執拗だった、目的はジロン達というよりアーサーであった。アイアンギアーにたどり着いても彼らの攻撃は続き、ついにはアーサーのカプセルが破損してしまう。
しかしアーサーは命を取り留め外気の中、自らの命が短いこと、そして自分をここから50キロ東の”不死の谷”に運んで欲しいと告げる。
そこには全てのイノセントに通信できる人工衛星システムがあり自分のメッセージを聞かせたいためだった。

不死の谷、250年前の大変動で地球を離れていた人類が再び地球に戻ってきた場所だ。以前と環境が変わってしまった地球、それに適応した人類を作ろうとした”人類再生計画”はジロン達の出現によって終了したということだ。

不死の谷にエルチのランドシップも向かっていた。エルチはその艦に自らの父”キャリング”の名前を付ける・・・しかし今のエルチにはそれが分かるはずもない。

死の谷の塔にジロン、チルと共に登るアーサー、そして最上階にはロボットたちに管理された空間があった。
そこでアーサーは全てのイノセントに語りかける”すべてをシビリアンに渡す時が来た”と、しかしカシムによって途中で中断されてしまう。
その直後エルチのランドシップが攻撃を仕掛けてくる・・・そして祖先たちの残した貴重な塔を破壊してしまう。

アイアンギアーはウォーカーマシンに変形しエルチのランドシップを踏みつけ破壊、その中ファットマンはエルチを救出する。

エルチは皆を敵とわめき散らし手がつけられない・・・その様子を見てジロンとファットマンは涙する。

そのアイアンギアー内ではアーサーが打倒カシム・キングを胸にメディックの治療を受けていた・・・ただアーサーは知っていた、シビリアンに自分を直せるほどの医療知識を与えていないことを・・。

一方エルチは相変わらずわめき散らすばかりだった・・・。

ジロン達が戻り逆に集中砲火を浴びるホーラのランドシップ、早々に撤退していく。そしてそのままVポイントに侵攻していくアイアンギアーにカシム・キングに眉をしかめる。

Vポイントから大量の警備兵がアイアンギアーに襲いかかる、彼らはアイアンギアーに取り付き自爆していく・・・このままではアイアンギアーが破壊されてしまう。
そんな中現れたアーサーの撤退命令で帰っていく警備兵・・・・彼らはイノセントの最高権力者の命令に逆らえないプログラムがされていたのだ。
そのままアーサーはジロンのギャリアに乗り込み直接攻撃に加わる。　ドーム内に侵攻したギャリアはアーサーの的確な道案内の元カシム・キングを捉える・・・・が彼はすでに脱出用ホバーヘリに乗り込むところだった。

カシムに猛然と向かっていくアーサー、自ら銃を放ち治療を受けていたとは思えない動き、見違えるようだ。

アーサーの奮戦むなしく防弾ガラスに守られたホバーヘリで脱出してしまうカシム・・。

そしてそのころホーラとティンプの連合艦隊が接近していた。

一方エルチはその戦闘に紛れてジロンのギャリアに向かう、今の彼女にとってジロンは倒すべき敵なのだ・・・ジロンに斬りつけるエルチ！なんとかアイアンギアーに連れ戻しはしたが手の施しようがない・・エルチはただわめき散らすのみだ。

アーサーによるとエルチの洗脳は別の人間の人格を重ね合わせる方法が取られたらしい・・・アーサーが話してみてもやはりエルチは凶暴な面を覗かせる。

その頃ホーラはエルチを取り戻すため戦闘のどさくさに紛れてアイアンギアーに潜入する。ホーラは早々にエルチを発見、マリアを人質に脱出を図る。
ティンプも加わりエルチ争奪戦が始まる・・・最後ファットマンによって保護されるが皆の願いも虚しく一向にこの女の洗脳は解けないままだ・・・。

エルチは相変わらず暴れまわっていた・・・ほんのつかの間以前のエルチに戻る時があってもすぐに暴れまわる、その繰り返しだ。そして挙句の果てにアーサーにも襲いかかるのだった。

アイアンギアーはホーラ・ティンプ連合艦隊と接触、戦闘になる、そしてそのままXポイントになだれ込んでいく。

その中でもエルチは相変わらず・・・アーサーはエルチの脳波を見せるようメディックに依頼、洗脳にしては異常すぎる・・。
彼はエルチの中に別の人格が入り込んでいることを再確認し自らの脳に移すことを提案するのだった・・・
しかしそれではアーサーが二重人格化しおかしくなってしまう、拒否するメディック・・・・しかしアーサーは命が短い自分がその役目に打って付けだと説得する。

一進一退の戦闘の中、人格移植の作業は開始された・・・・苦しむエルチに中止を考えるメディック、だがアーサーは続けるよう強要する。
そんな中突如機材が爆発・・・エルチは気絶、そしてアーサーはエルチの人格を引き継ぎ凶暴化していた！

ジロンに襲いかかるアーサー、戦闘の爆発のナカ一瞬正気を取り戻した彼はジロンにエルチの中の人格はカシム・キングのものだと告げる・・・そして彼はジロン達に危害を加えること考え自らの命を絶つのだった。

アーサーの死に激怒してギャリアで出撃するジロン。カシムのいるXポイントに向け猛然と進んでいく・・・・しかし敵が一斉に引き始めた、首を傾げるジロン。

理由はすぐ分かった、Xポイントから大型ミサイルが発射されたのだ・・・炎に包まれるカルダスのランドシップ。

ジロン達はそれを驚き見つめるしかなかった・・・。

Xポイントから大型ミサイルは相変わらず発射され続けていた。

最後の決戦に向けラグの熱のこもったメッセージが部隊全体に流れる・・それをまだ本調子ではないエルチが聞いていた。
メディックに静かな口調で語りかけるエルチ、そこには以前の彼女が居た。感激するメディックはアーサーに感謝するのだった。

ジロンはホーラとティンプを相手にてんてこ舞いだった、2艦のランドシップからしつこく狙われ続ける。
そんな様子にアイアンギアーからザブングルが発進、しかし乗るはずのブルメは置いていかれダイクもブリッジに居たまま・・・・・誰が操縦しているのか？？？

ジロンにはグレタのドランまで攻撃を始めていた、がそれを阻止するザブングル。そしてコクピットからは本来の自分を取り戻したエルチの姿があった！
ギャリアのジロンとチルはその姿に嬉しさを隠し切れない！

Xポイントからのミサイル一斉掃射の中追い詰めたグレタを同じ女性として許し逃がすエルチ。一方ホーラとティンプは弾薬が底をつき始めXポイントに後退を始める。
同様に残弾が少なくなったザブングルはアイアンギアーに弾薬補給を要求する、その通信にエルチがモノに戻ったことを知ったラグ、コトセットは感激する。

そんな中、軌道衛生上から落下してきた大型ミサイル。一直線にアイアンギアーに向かっていく！
絶体絶命、ギャリアはアイアンギアー甲板に立ちなんとミサイルを受け止める！！

ホーラのランドシップにそのミサイルをぶん投げ撃破する。幸い生き残ったホーラはボロボロになった姿をエルチに失笑され去っていく。

そのエルチにプロメウスタイプが襲いかかる・・・そしてそのコクピットには彼女を洗脳したDrマネの姿があった。エルチを取り戻しに来たのだ。彼女はエルチの洗脳が完全に解けていることに驚く・・・・そしてエルチに銃口を向けられ命乞いをするのだった・・・。
怒りと悔しい気持ちでDrマネに銃口を向けるがエルチは引き金を引くことが出来ない、マネを逃がすエルチ・・彼女は荒野の中去っていくのだった。

そしていよいよ決戦のXポイントは目の前に迫っていた。

徐々にカシムを追い詰めていくジロン達、しかし最終ラインがどうしても突破できない。
ラグは意を決しアイアンギアーをウォーカーマシンに変形させ、しかもジャンプして敵に襲いかかる。
ティンプはその様に度肝を抜かれる・・・その彼のデラバス・ギャランを飛び越えXポイントを踏みつけるアイアンギアー、この攻撃に敵の一部は逃げだす始末。

そしてカシム・キングを追い詰めるべくザブングルとギャリアがドーム内に侵攻する。そこでエルチはカシムを発見、しかし彼からミサイル攻撃を受ける・・・多数のミサイルの爆発により大型ミサイルが倒れてきた！自ら下敷きになる形でカシムは最後を迎える。
そしてその爆発の至近距離にいたエルチはミサイル爆発の閃光で失明してしまう・・・命だけはファットマンの力で助かるが彼は爆発に巻き込まれていった。

Xポイントは落ちた・・・そしてイノセントの支配もここに終わった。

しかしティンプは目の見えないエルチを人質にアイアンギアーを貰い受けようとする、しかし所詮は多勢に無勢・・・命からがら去っていくのだった。

戦いは終わった・・・しかし皆エルチの目が見えないことにショックを受けるのだった。

夜、戦いの後の宴の中エルチは姿を消す。彼女は今まで皆に迷惑をかけてきた、そしてこれからも目のことで迷惑をかけるのはイヤと出て行ってしまったのだ。
荒野の中進むザブングルのもとに現れるジロンのギャリア、心配して追ってきたのだ。彼は自分がエルチの目の代わりになると語りかけ彼女を抱え皆の元へ走り出す。

すると彼方からジロンとエルチを迎えにこちらに走ってくる仲間の姿が・・・そしてファットマンも元気な姿で現れる。
夜が明け朝日の中、みんな力強く駆けていくのだった。