戦闘メカザブングル_get it
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ザブングル以前の企画

戦闘メカザブングルは最初から”ザブングル”としてスタートしたわけではありません。他の映画やアニメーションなんかでもそうですが紆余曲折があってやっと作品が誕生します。

ザブングル誕生以前の企画の一番有名?なものとして”エクスプロイター”があります。

ジロン・アモス

ザブングルの原作者でもある鈴木良武氏などによって進められた3つ目の企画がこの”エクスプロイター”だったそうです。

宇宙SF物で主人公が宇宙を旅するという物で作風はザブングルとは違いシリアスなモノでした。ただし西部劇の要素も含んでいたそうでこれはザブングルに引き継がれていきます。

この段階で総監督を務める予定であった吉川惣司氏が参加します。吉川惣司氏は監督・脚本家・演出家・アニメーターもこなすマルチな方で「ルパン三世 ルパンVS複製人間」の総監督・脚本・絵コンテ・演出やザブングルと同時期の作品「太陽の牙ダグラム」のキャラクターデザインも手がけてらっしゃいます。ちなみにザブングルにも脚本で参加されました。

”エクスプロイター”は鈴木良武・吉川惣司2人により進められていきます。キャラクターデザイン湖川友謙氏にメカデザインは大河原邦男、出渕裕両氏に発注がなされます、ここでデザインされたものがザブングルに流用されることになります。

吉川氏は湖川デザインのキャラクターがイデオンでは??だったが今回は素晴らしかったと感想を残してます。
この時主人公ジロン・アモスは17歳で高校生、しかもそんなに丸顔ではなく、エルチも17歳でオシトヤカという後には考えられない性格付けがなされています・・・。

個人的にほんとにそう思います・・・イデオンでは妙に頬骨が出てゴツゴツした骨格の”動きにくそう”なデザインだったのに伸びやかな感じのザブングルキャラは同じ人がデザインしたとは思えないほど素敵に感じます。

逆にメカデザインの方はここでデザインされた”SF風のメカデザイン”に後に参加する富野由悠季氏は苦しめられることになります・・・ただ富野氏はザブングルの湖川キャラの方もあまり合っていたとは感じていないようでむしろイデオンやダンバインでのキャラクターを評価しているようですね。

ほどなく”エクスプロイター”は頓挫し総監督を務めるはずだった吉川惣司氏が降板、新たな総監督に富野由悠季氏が決定しザブングルは本格的に動き出すのです。

ザブングル決定まで
ザブングル

富野由悠季氏の企画参加なんと放送の4ヶ月前・・・本来参加の予定ではありませんでした。当然です、彼は当時”劇場版イデオン準備”と”機動戦士ガンダムⅢ”作業中という忙しさ・・・なんで依頼が入ったのか不思議なくらいです。

制約も多くSF作品としてデザインされた主役メカザブングルとアイアン・ギアーを使うという条件・・・スポンサーのおもちゃ発売がありますからね。
エクスプロイターであった西部劇の要素も含めるよう言われていたりなどなど・・・あまりの時間のなさにキャラクターの名前も変更されず使われてます。

この条件のもとホテルに缶詰になり一晩(4.5時間程度)で惑星ゾラの世界観、ガゾリンで動くウォーカーマシン、コミカルで動きまわる作風が決定されます、しかも当時の彼にとって最長の話数(全50話)の作品の設定が出来上がることになるのです。

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