戦闘メカザブングル_get it
メカニック紹介
 
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ウォーカーマシン ランドシップその他
 

運び屋(交易商人)が主に使う戦艦のようなもの。戦艦のように艦橋があり戦闘用に砲塔等備えている。
大きさも180m級のデラバスギャランクラスから30メートルに満たないガバンクラスまで多種様々。
ちなみに主役艦アイアンギアーは168メートルの大型級に属します。

内部は居住区・駆動部・機関部等に別かれ、住居としての役割と戦闘・移動の役割を兼ね備えたものとなっています。

ホバー式のため基本浮上しておりそのため海の上でも大丈夫なツブシのきく奴、ちなみにランドシップの最新型はアイアンギアータイプで唯一変形機能があります。

ランドシップではなく輸送専用のキャリーシップのキャメル、修理や整備専用のドックシップ・ゴルゴンなんてあったりフラップという補給専用の小型艦など存在します。

ゲストメカデザインの出渕裕氏曰く武装した貨物ホバークラフトとのこと。

INDEX
>>アイアンギアータイプ
>>デラバス・ギャラン級
>>エンペラー改級
>>ダブルスケール級
>>ガバリエ級
>>ダブル・オール級
>>ドックシップ・ゴルゴン
>>アースサンダータイプ
>>アースハリケーンタイプ
>>バッファロータイプ
>>ウルフタイプ
>>フラッペ
>>キャリーシップ・キャメル
アイアンギアー
全長168.7m(ウォーカーマシン時128.6m) 重量49890t 巡航出力231900hp 最大出力33300kg×30基 最高速度129.6km/h

惑星ゾラで最大級の戦闘力を誇るランドシップで主人公ジロン・アモスが乗りこみ拠点とした艦である。
元々は運び屋キャリング・カーゴがイノセントからザブングルと共に購入したもので”運び屋としてのステータス”として手に入れたフシがあるランドシップ。

操舵手はメインでメカニックも担当するコトセット・メムマ。その他ファットマンやエルチなどなど、24話でジロンは変形時グレタ・カラスのプロメウスタイプを平手でぶっ潰すなどなかなかの腕前のようだ。

カラーリングはワインレッドとホワイトである。

ザブングル

同型艦でカラス・カラスのグレタ・ガリー、エルチ・カーゴのギア・ギアがある。
ちなみにグレタ・ガリーは2代目アイアンギアーとして使用することになる。

●変形機能
最大の特徴はウォーカーマシンへの変形機能で他のランドシップにはないアイアンギアのみの機能となっている。
この機能のおかげで”惑星ゾラで最強艦”とも言われる。

船体の中心部にある3基のホバーノズルで持ち上げるようにして変形する仕組みになっているが物語序盤では整備不良等も重なり何度も変形に失敗、その様子をブレーカー達に鼻で笑われたりするシーンがあった。

しかしメカニックマン・コトセットの努力もあって5話で初めて変形に成功、戦闘中であったグロッキーのランドシップ”アース・サンダー”を圧倒する活躍を見せる。
この時その強さからティンプ・シャローンに”イノセントは新型のマシンを渡しすぎたかもしれない"と言わしめた。

変形後ランドシップ時の武器そのまま使用でき身長100m以上にもなるため上部から見下ろすように攻撃することが可能、そのインパクトから敵の戦意を喪失させることにも効果があり逃げ出すブレーカーなどの描写も度々あった。
ただし上部からの攻撃で敵の被弾することを想定していない箇所を突くことが出来る反面、自らが大きな標的となってしまう危険性もあったものと思われる。

それ以外にもウォーカーマシンへの変形機能があるために構造的に複雑で燃費も悪く、常にコトセットが整備していなければならないほど調子悪い。
加えて大型の船体のワリに積載量が少なく居住スペースも手狭である。
下半身と腕部はほぼ動力伝達部になっており一部の格納スペースも変形時天地が逆転するなどの理由でロープ等でガッチリ固定が必要というアリサマである。

胸部が居住スペースとメイン格納庫になっているが格納庫扉部分にある通路などは発進のたび90度回転するため警報ブザーが付いていたりとクルーはへんな緊張感を持っていたのではないでしょうか・・・。

●各部解説
●ブリッジ(頭部)
最上階に位置するブリッジはホームベース型の間取りで奥行きのある空間になっている。ホームベースの尖った部分に窓がありここから外部の様子が確認出来る・・・がジロン達は平気でココに腰掛けたり相手を突き落としたりと恐ろしいことをしている。
ちなみに元艦長でエルチの父キャリングはここから転落死している・・・。

ランドシップからウォーカーマシンに変形することができるアイアンギアーはその両方の操縦をひとつのブリッジでマカナッているため他のランドシップに比べ複雑な機能を有している。
外部監視用ペリプコープや艦内TVモニターは他のランドシップにはない新設備でブリッジ後部にあるエレベーターもアイアンギアーのみ設置されている。(ただしウォーカーマシン変形時には使用不可)これによってブリッジから格納庫へ直行することが可能になっている。

●格納庫
アイアンギアーは胸部にメイン格納庫、腰部に中央格納庫、脚部つま先にサブ格納庫がある。ただし変形機能のため艦の規模に比べ広くない。

居住区と併設したメイン格納庫は”4階吹き抜け”でマンションのバルコニーのような開放廊下がその壁をとり囲むようになっている。
ここにザブングルやギャリアなど主要ウォーカーマシンやホバギーなど使用頻度が高いものが格納されている。

中央格納庫は格納庫というより倉庫といった感じで主に武器の収納庫、それとブルーストーンを貯蔵しておく金庫が設置されている。
10話でビックマン配下のギャブレット・ギャブレーがアイアンギアーを占拠した際ジロン達が逃げ込んだのもココだった。

脚部のサブ格納庫はウォーカーマシンではなく車両など専用に格納しておくスペースでハッチもそれを考慮してスロープが設けてありスムーズな出し入れが出来るようになっているようだ。
1~2話でザブングルはここに格納されておりジロンはサンドラットを引き連れココに潜入、見事盗みだすことになる。
ただこの格納庫はウォーカーマシン変形時270度回転しロープ等で固定しないと中の格納物がグチャグチャになるというあってはならない欠点を抱えている。

●武器庫
首の部分が武器庫になっているらしい。

●脚部・腕部
動力伝達部となっている。内部の移動は通路の代わりに幅広のハシゴがありランドシップ形態時はこのはしごの上を歩きウォーカーマシン形態時にはハシゴとして使用する。

●居住区
胸部にある居住区はメイン格納庫を取り囲むように設置されており階数で言うと4Fと3Fが主に使われているようだ。
各所に非常ベルがあり47話でラブリーローズが使用するシーンがある。

 
4階
艦長室と陸図室/エルチ2部屋使用
客室/ラグとチル
船員室1/コトセットとファットマン(設定では別部屋)
船員室2
船員室3/キッド・ホーラ
シャワー・トイレ☓2
風呂
物置
3階
船員室1/ジロンとブルメ
船員室2
船員室3
船員室2
船員室/ゲラバゲラバ
台所
食堂
冷凍室
酒蔵
物置(2話でジロンが監禁されるのはココ)
倉庫(プロポピエフの部屋)
アイアンギアー
 

医務室
7話でホッター老人、28話でイノセントのスタン、37話でコトセットを治療、物語終盤メディックがエルチとアーサーの治療を行った。

トイレ
38話でジロンがトイレから出てくるシーンあり。洋式、男女兼用、汚物を流すためのバケツが吊るされているようだ。換気がひどく悪いみたい。

●武装・戦闘

火器
20cm砲4門、76cm速射砲4門、40mm機関砲8門、ポタン砲6門。
変形に対応するため肩の砲手は砲座から吊り下げられてシートに固定されている。一番の問題はランドシップ時後方に対応した武器が一切ないこと・・・どうするのでしょう??

格闘
ウォーカーマシン時アイアンギアーは多くの格闘戦も経験している。

最大のハイライトは43話でのギア・ギアとの格闘、同じアイアンギアータイプ同士100mを超えるウォーカーマシン同士の殴り合いはかなりの迫力だった。
アイアンギアーは旧型であったがコトセットの操縦技術が勝りギア・ギアを撃破している。

最終話で大ジャンプしてXポイント踏み潰すという離れ業をやってのけた。
コトセット曰く”マンガだから”

手先はかなり器用なようで30話で自らほっかむりを被ったり脱いだりするシーンがあったりする。

デザイン完成まで

アイアンギアーもザブングル同様に世界観が決定する前にデザインされた、デザインは大河原邦男氏。後に富野監督参加後少し修正して現在の形に決定した。

もともとSFの世界観を意識したスーパーロボット風のデザインで基地をロボットに変形させるものとしてデザインされ、その別バーションとして考えた戦艦タイプがアイアンギアーとなったらしい。
ちなみに戦車などにも変形できたそうです。

カラーリングは当初ブルー系やホワイト系で考えられこのとき仮で完成したバージョンはグレタ・ガリーに使用された。

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デラバスギャラン級

全長180.2m 重量80290t 巡航出力418600HP 設計最大出力90000HP☓20基 最高速度110.0km/h

ランドシップの中で最大のクラス。当然アイアンギアーより全てにおいて大規模。積載量も火力も最大規模、20cm砲14門、76mm速射砲4門、40mm砲16門、30mm砲20門、14mm機銃4門、5連ロケット・ランチャー1基と書いていてシンドイくらい多い。
なおビックマン艦にポタン砲(3連装遅燃性高熱散榴弾砲)も装備されておりまさに最強クラスのランドシップと言える。

全体を9つのブロックに分けることが可能で各ブロックはフレキシブルジョイントで接合されている、そのため非常に柔軟性のある船体になっている。
各所からウォーカーマシンの発進も可能で要塞のような構造である。

上部から見ると☓型のダイナミックなプロポーションをしており左右対称のシンメトリーになっている(ブリッジ部は除く)、ブリッジの後部に排煙塔があり騒音等やかましそうな気がする。
それと速度は意外と普通というか一番小型のガバン級より遅い・・・どうなんでしょう。

劇中では2艦登場。1艦目は9話にビックマン艦が登場、カラーリングはオレンジとレッドでイノセントの上納ポイントの近くでアイアンギアーとぶつかり合い互いのポタン砲で打ち合いとなる・・・がジロンのザブングルによって運ばれたポタン砲を至近距離から浴び13話で撃沈されてしまう。

2艦目は30話にティンプの艦として登場、名称は”ギブロス”。カラーリングはダークグレーで排気口等アクセント部分にレッドという組み合わせだった。最終話で大破したものと思われる。

デザイン完成まで

原案ラフ富野監督で各所がプロックで分かれている案や☓型の船体形状はこの時すでにあった、ただしシルエットは太めであまりカッコ良くない。
デザインとクリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏でデザイン開始当初原案ラフの側面スケッチを正面と勘違いしデザインし監督から修正を入れられたそうです。

船体にナンバリングを入れた案もあったが現在のものに落ち着いた、ダイナミックなシルエットで出渕氏のお気に入りのデザインとのこと。

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エンペラー改級

全長172.4m 重量74960t 巡航出力140000HP 最高速度120.0km/h

物語の終盤に登場する大型ランドシップ。”エンペラー改”と言いつつ”エンペラー”は一切登場せずナカナカ唐突な名称である。
登場人物からも面倒くさいためか”エンペラー”と呼ばれてる。

横から見ると尺取り虫のようで非常に凝ったデザインになっている・・・が、凝ってる割に目立たず、ブリッジのデザイン等あの最強艦デラバス・ギャランに似てたりサイズ的にも同じくらいなのだがワイド感を感じにくくパッとしない印象の艦。ブリッジもこれだけ大型艦なのにゴチャゴチャしてせまっ苦しい、なんかあんまりいいことが思いつかない艦です。

45話で破壊されたギア・ギアに代わるエルチ用ランドシップとして登場するがこの時新造艦だったため充分な艤装が行われておらず半完成状態で引き渡されている。

グレーでペイントされたエルチの艦は彼女の父の名から”キャリング”と名付けられる。しかし名付けたと思ったら45話中に不死の谷でアイアンギアーに踏みつけられ撃破される終わり。
その後エンペラー改は46話にガバリエを失ったホーラに与えられることになる。カラーリングはダークグリーンでこちらも49話で大型ミサイルをジロンのギャリアから見まわれ破壊されてしまう。ちなみにホーラは最終話の50話はこのせいで戦闘には参加できず本人もかなり悔やんでいる様子・・・。

劇中は上記の2艦のみの登場、実際イノセント側のブレーカー用に少数しか生産されていないようだ。

武装は200mm3連装砲1門、200mm連装砲6門、40mm連装機関砲1門、30mm連装機関砲6門、14mm機関銃4門、6.5連装機関銃4門。

デザイン完成まで

原案ラフ・デザイン・クリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏。

彼が提出したイメージラフの中にあったもので”尺取り虫”デザイン以外にアルファベットのMやAの形状を意識したものが存在したらしいです。

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ダブルスケール級

全長120.2m 重量27500t 巡航出力174140HP 設計最大出力62400HP☓12基 最高速度130.0km/h

大型のデラバス・ギャランやアイアンギアーより一回り小さい中型ランドシップでキッド・ホーラが使用した。機動性重視で開発され同時に貨物などの積載量は少ない、武装は多く57mm連装砲4門、47mm連装機関砲8門、20mm連装機関砲4門、12.7mm連装機関砲6門で大型の主砲などは存在せず細々した武器を艦各所に配置している感じ。

他の無骨な印象の多いランドシップに比べ妙にスマートで近未来的なデザイン、ちょっと浮いてる気がする。艦橋が前方にありバランスが悪く上部甲板部分もフラットではなく実用性に欠く。
格納庫は船体後部に押しやるように配置されている。

15話~26話まで登場した。最後はイノセントの上納ポイント内の格納庫でそこに突っ込んできたアイアンギアーにブツケられ大破という結構かわいそうな最後を迎える。
これでダブルスケールを失ったキッド・ホーラは代わりにガバリエを貰い受けることになる。

カラーリングはグリーングレーのみ。

デザイン完成まで

当初はデラバス・ギャランとしてデザインされたものの一つだった。原案ラフは富野監督で最初の段階では艦橋はまだ後方にあり完成形よりパランスが良いように見える。

デザインとクリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏、途中段階では太めでガッツリした無骨な印象、艦橋も大きくワイド感がある、途中のほうがイイような気がする・・・・。

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ガバリエ級

全長139.7m 重量36340t 巡航出力325580HP 設計最大出力87500HP☓12基 最高速度105.0km/h

中型ランドシップでダブルスケールを失ったキッド・ホーラに与えられた、26話で初登場。イノセント側のブレーカーが使用するのみで一般にはあまり流通しておらず劇中でも数艦しか登場していない。

艦の中央にウォーカーマシン用の甲板がありその周囲を船体構造物が囲っている作りになっている独特なデザインで曲線が多いのも特徴。
船体前方両脇にむき出しの巨大なローターがありホーラ艦は41話で案の定ここをカタカム・ズシムに攻撃され結局自爆という最後を迎える。

キッド・ホーラの他には35話でキャローン・キャルが使用している。特に撃破されたわけでもないのに一回のみの登場、それ以外に45話でイノセント側のブレーカーが使用しているのみ。

武装は127mm連装砲2門、40mm連装砲6門、ナゼか後部をフォローする位置に砲塔が全くなくある意味男らしい鑑である。

カラーリングはホーラ艦がブラックネイビーで太陽のペイントと船首にシャークマウスが描かれている、結構目立ちそう。
キャローン艦はホワイト、豪雪地帯での使用だったのでこのカラーだったのだろうが雪の中でも浮きそうなくらい真っ白である。その他45話登場の艦はパープルであった。

27話でゲラバがジロン達にガバリエにはポタン砲が3基あると言ってるがウソと思われる・・・。

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ダブルオール級

全長117.8m 重量27850t 巡航出力123530HP 設計最大出力53120HP☓10基 最高速度120.0km/h

ダブルスケール級とだいたい同サイズの中型ランドシップ。左右対称ではなく艦橋が右側に寄った独特の配置がされている、他の中型クラスのランドシップに比べブリッジが広々しているのも特徴。
艦首と艦中央にも格納庫があり3箇所からウォーカーマシンの発信が可能でウォーカーマシン用のデッキも中央に上部甲板、艦尾に
下部甲板を備えておりスロープでつながっている構造になっている。
そして大型の作業クレーン2基が装備されナカナカ充実した作りとなっている。

武装は12.7mm砲4門、76mm砲4門、40mm機関砲2門、14mm機関銃14門、6.5mm機関砲2門と火器の内容と配置もキチンとしている優等生的ランドシップ。

劇中でも主要キャラクターに多く使用されている。

まずギャプレット・ギャブレイのパープルキャットが7話~10話にかけて登場する。狙ってくれと言わんばかりのピンク一色のカラーリング、ビックマンからの借り物でアイアンギアーへの作戦が成功した折には貰い受ける約束をしていた。
最後はウォーカーマシンに変形したアイアンギアーに踏みつけられるというかわいそうな最後を迎える。

ビックマンも自らの艦隊の一隻にダブル・オール級を2艦加えていた。オレンジとレッドという彼のデラバス・ギャランと同じカラー構成になっている。”2号艦””3号艦と呼ばれ13話での対アイアンギアーの最終決戦まで行動を共にした。
最後はザブングルにブリッジを撃ちぬかれておりその後大破した可能性が高い。

21話からはカラス・カラスのダブル・オール級が登場する、カラーリングはイエローとグレーでこれもかなり目立つものと思われる。
艦首主砲が欠損しているのかその位置に両腕をランチャーに改造したダッガータイプを強引に備え付け砲塔として使用している。ちなみにその下の格納庫扉を開け放ちダッガータイプのランチャーを2門設置している、格納庫丸見えなのでかえって危ない気がするけど・・・。

24話でウォーカーマシンに変形したアイアンギアーから逃げるため艦を捨ててしまう、その時中古の”ランドシップくらい買える”と言っていた、じゃぁ主砲等修理しといたらイイんじゃないでしょうか・・・。

42話ではエルチの部下のガウツ・ガウのダブル・オール級が登場する。彼女の髪の毛と同じ赤褐色ベースでアクセント部分にメロウグリーンが使われている。
一度も戦闘をしないままモドの地獄の陥没に巻き込まれてしまう、かなりかわいそうな最後。

デザイン完成まで

原案ラフからデザイン、クリーンアップまでゲストメカデザインの出渕裕氏。
上部の2つの張り出しのことを指してダブル・オールなんだそうです。一番の特徴は片側に寄せた艦橋とのこと~

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ドックシップ ゴルゴン

全長102.3m 重量26610t 出力452000HP☓10基 最高速度80km/h

ランドシップの修理・補給を専門に行うダブル・オール級のドックシップ。41話でエルチのギア・ギアとの戦闘でほぼ航行不能に陥ったアイアンギアーを救助に訪れる。艦長はカルダス・ブルーン。

ソルトのカタカム・ズシムがアイアンギアーから持ちだしたブルーストーンで購入された・・・。

大きさは中型ランドシップより一回り小さく、艦の修理・補給を専門に行うということで通常のランドシップと比べかなり特殊な仕様をしている。

艦尾左側に縦に折りたたまれている可動式作業用プリッジがあり修理等行う時は広げて使用するようになっている。その逆の右側には燃料補給用の球状の燃料タンクが3基装備されている。

作業用の大型クレーンも2基装備され、その脇にブリッジとは別に作業司令所がある。クレーンは艦橋の根元にあり作業内容によって艦橋ごと前後に移動する。

武装は14mm連装機関銃1門、14mm単装機関銃2門、6.5mm2連装機関銃7門とランドシップに比べ貧弱、カラーリングはグリーンとグレーの組み合わせで艦橋下部に稲妻のペイントがなされている。

ちなみに41話で登場するが44話ではもう売却されている。代わりにカルダスは中古のアースサンダー2艦を購入、その資金にされてしまっている・・・・さっぱりした人である。

デザイン完成まで

原案ラフは富野監督。大きな特徴である作業用ブリッジと移動する艦橋のアイディアはこの段階ですでに示されている。ただ全体の形状は明確なイメージがナイのか普段の原案ラフより分かりづらい。

デザインとクリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏。最初はかなり巨大なものを考えていたそうで船体を3つジョイントしたイメージだったらしい。
船尾の作業用ブリッジにはムカデの脚のように多数のクレーンが付いていた。

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ミッドシップ級
アースサンダー

全長132.1m 重量33560t 巡航出力220460HP 設計最大出力7900HP☓12基 最高速度130.0km/h

艦首の巨大な作業用アイアンアームが特徴、ミッドシップ級で普及率が高い艦であると思われ劇中でも多く使用されている。
艦尾に広いスペースのウォーカーマシン用フラットデッキを持つ、かなり古臭い感じのデザインでブリッジや通路などの床はなんと板張りである。

武装は76mm砲4門、40mm機関砲12門、40mm速射砲2門、14.5mm機関銃10基が装備されているが後部が少々手薄な配置がなされている。

初登場は4話登場のグロッキー艦。グロッキー一味の旗艦でイエローオーカーとカーキグリーンのカラーリング、アイアンギアーを追い詰めているようでいつも返り討ちにあってぱかりいたかわいそうな艦。
6話でティンプ・シャローンの策略でアイアンギアーに突っ込むがカワされてそのまま自爆というあっけない最後を迎える。

次に登場したのは24話のガリー・カラス艦。カラス・カラスの弟ガリーの鑑でイエローオーカーとブルーのカラーリング、引き連れていた2艦のガバン級ランドシップもドぎついブルーを使用しておりナカナカへんなカラーリング・・・。
ホーラの策略によってアイアンギアーと戦うが最後はザブングルにガバメント・タイプのウォーカーマシンを艦橋に投げつけられ猛者ガリーはトドメを刺される・・・割とあっけない最後。

そのガリーの敵を打つべく帰ってきたカラス・カラスの嫁グレタ・カラスの艦がアース・サンダーで24話に登場する。カラーリングはブラックとレッドで大変悪趣味な色合い、登場時ブリッジ上部で全裸で水浴びというムチャをしていた。
唯一艦首のアイアンアームを使用、ジロンのザブングルを挟み込んでいた、最後はすり鉢谷でウォーカーマシンに変形したアイアンギアーにパンチを食らわされ爆発する。

44話からカルダス・ブルーンがソルトの旗を掲げてアースサンダー2艦で登場する、カラーリングはグリーン。ドックシップのドックシップ、ゴルゴンを売って購入、ただし中古である。しかしコンディションは良好でコトセットからお墨付きをもらっていた。

Xポイントの最終決戦でカルダスの乗る艦は大型ミサイルの直撃を受け撃破される、ただし残ったもう1艦はアイアンギアーと最後まで行動を共にすることになる。

デザイン完成まで

原案ラフ・デザイン・クリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏。修正は富野監督・作画監督チーフの湖川友謙氏、複数の人からのチェックは大変だったでしょう・・・。

最初はホバーではなくキャタピラ機動も考えたらしい、赤錆た古臭いものを狙ってデザインが進められた。当初はかなり角張ったゴツイ要塞のようなデザインで監督から”四角すぎ”と指摘がされているメモがある。
これにより滑らかな完成版のデザインが誕生することになる。

ちなみに湖川友謙氏からは”宇宙戦艦ヤマト”に出てきそうなデザインにならないよう注意書きメモが書かれている。

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アースハリケーン

本編には登場しなかったミッドシップ級 ランドシップ。ただし当時から書籍等にはそのデザインなどが掲載されていた。
アースサンダーのアイアンアームを取っ払い、前方中央部にウォーカーマシン甲板を取り付けた感じのデザインになっている。
ブリッジもアースサンダーと全く同じ。

ただし装備としては貨物用クレーンが4基あったり艦首にラッセル(排雪板)があったりとアースサンダーより充実しているような印象。

デザイン完成まで

24話で登場するグレタ・カラスのランドシップとしてデザイン発注がなされている。

原案ラフは富野監督で前方中央部のウォーカーマシン甲板やグレタを意識したキスマークのペイントなど詳細に形状が示されている。
彼女が登場時ブリッジ上部で水浴びすることまでメモ書きがあったりする・・・。

デザインとクリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏。決定稿まで出ていたアースハリケーンですが結局グレタにはアースサンダーがあてがわれます。
理由はグレタにアースサンダーのアイアンアームを使わせたかったからだそうで結局お蔵入りとなってしまいました。

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ガバン級

ランドシップの中で最小のクラス。30m弱の大きさで改造が容易なためバリエーションも豊富、そして普及率も高い。
艦橋外部にむき出しの昇降階段や船首のラッセル(排雪板)が特徴、ウォーカーマシンの格納庫が確保できないため甲板にただ座らせるなどして運搬など小型ランドシップならでは特徴がある。

バッファロータイプ、ウルフタイプの2種類が存在する。

バッファロータイプ

全長27.2m 重量170t 巡航出力9190HP 設計最大出力7900HP☓5基 最高速度135.0km/h

ガバン級のランドシップ。居住性、戦闘力共低く中型・大型クラスのランドシップの援護やウォーカーマシンの運搬が主な役割となっている。
ウォーカーマシン運搬といっても甲板にただ座らせているだけ、最大で2機までということであまり役に立ったとは思えない・・・。

武装は76.2mmカノン砲1門、40mm連機関砲1基、12.7mm連装機1基、8連装ミサイルランチャー1基、3連装36mmロケット弾ポッド1基を装備している。

中央にある艦橋は3階建てになっており最上階がブリッジ、2階が倉庫、1階が調理室になっている、ちなみに20~21話でラグがアコン・アカグのバッファロータイプに身を寄せていた時は倉庫に寝泊まりしていた。船首にラッセル(排雪板)がついている。

劇中では20~21話でアコン・アカグが23話でガリー・カラスが24話でカラス・カラス(中古でボロボロ)など使用、普及率が高いためその他数多くの船体が確認できる。

カラーリングはブラウンやブルーグレー、イエローホワイトなどガリー・カラスの使用したアリゲーター、アナコンダの2艦はブルーとブラウンという気色悪い組み合わせだった。

ウルフタイプ


全長29.0m 重量170t 巡航出力9190HP 設計最大出力7900HP☓5基 

ガバン級のランドシップでバッファロータイプの発展型。
バッファロータイプよりひと回り大きく積載量も多い。艦の形状も上部から見ると凸型をしておりウォーカーマシンも3機搭載出来るようになっている。

初登場は30話でティンプ配下のものでこの時ネットを射出しザブングルとギャリアを捕らえる活躍を見せている。

36話ではブルメがビエルのブルーストーンで手に入れたウルフタイプを使用していた、ちなみにナンバリングはWOLF-410。その他ソルトで多く運用されており41話でカタカムがキッド・ホーラのガバリエに特攻をかける際にも使用している。

大きな特徴として艦首に収納型大型ライトを2灯装備している。それに挟まれるように傾斜したデッキがありこれが可動式で必要に多じてフラットに出来るようになっている。

バッファロータイプにもあった除雪用ラッセルは大型でガッシリしたものになりブリッジ部にナンバリングもされている。
ブリッジ内部はバッファロータイプより少し広い、ただし後方は窓が一切無く視界は良くないようだ。エンジンは6気筒で後部にそのマフラーがニョキニョキと露出している。

カラーリングはグリーンホワイト、ブラウン、ブルーグレーなど、ブルメが使用していたものはダークグリーンだった。
キッド・ホーラのガバリエのようなシャークマウスがペイントされているものも多く見られた。

火力はバッファロータイプより劣り昇降式40mm連機関砲1基、12.7mm連装機1基、12.7mm機銃1基 8連装ミサイルランチャー1基となっている。

デザイン完成まで

原案ラフは富野監督でこの段階で艦首のラッセル(排雪板)やウォーカーマシンを甲板に座らせるアイディアが提示されている。しかし艦橋がブッとかったりまだマンガチックな印象。

デザインとクリーンアップはゲストメカデザインの出渕裕氏で巡視艇のイメージで作成されたそうです。その出来に富野監督も非常に満足したとのこと。

20~21話で登場したアコン・アカグのランドシップとしてデザイン発注がなされている。

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フラッペ

自走補給艇と呼ばれる特殊ランドシップで最小サイズのガバン級よりさらに一回り小さい。ランドシップに燃料や物資を輸送するのが役割となっている。

後部にマウントされた3本の円柱型燃料タンクが特徴でマニュピレーターのようなもので強引に掴んで固定されている。これは火災などの緊急時瞬時に切り離できるようにこの仕様になっている。

艦首にあるブリッジの下部には格納庫があり補給物資が搭載できる。

11話でビックマンの立ち寄った移動式修理工場の手前にチラッと登場する。ちなみに武装は20mm機関砲2門と重機関銃3門のみ。

デザイン完成まで

原案ラフは富野監督でこの段階でほぼ決定稿のデザインがなされている。同時に円柱型燃料タンクを緊急時切り離すアイディアなども記載されている。

デザインとクリーンアップは出渕裕氏。彼のアイディアラフも存在し決定稿より直線的なデザインになっている。ブリッジも決定稿より上部にあり大きな特徴である円柱型燃料タンクもグッと小型のものになっている。

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キャリーシップ・キャメル

全長43.3m 重量853t 巡航出力220460HP 出力8500HP☓7基 最高速度105km/h

46話に登場したキャリーシップと呼ばれる輸送専用の艦、ただし一般には普及しておらずイノセントのみが使用する。
ほとんどが貨物用甲板で空母のような外観をしておりその脇に追いやられるようにブリッジがある。甲板下部に大型のホバーが7基ありウォーカマシン等輸送するようになっている。

武装は14mm連装機関銃座3門と貧弱、護衛艦等必要なスペックしか持ち合わせていないようだ。
カラーリングはワインレッド、アイアンギアーと同色である。

劇中ではカルダス・ブルーンからの情報でウォーカーマシン・ドランを移送中のキャメルにジロン達が奇襲をかけるシーンが登場する。
実はドランをエサにしたイノセントの罠で爆薬が仕掛けられているという内容だった。

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